F-Japan構想

お客様の声:株式会社マッキンエナジージャパン様

 

株式会社マッキンエナジージャパン
・所在地:大阪市淀川区⻄中島7丁目1番26号オリエンタル新大阪ビル401号室
・設立:2014年(平成26年)1月
・事業内容:ソーラーシェアリング支援、太陽光発電システムの販売、施工、住宅の新築、リフォーム

2014年設立の株式会社マッキンエナジージャパン様は大阪府大阪市に本社を構え、ソーラーシェアリング支援など太陽光発電システムに関する取り組みを得意とした企業です。
GDX※アドバイザーとともに行っているDXの取り組みについて、その事例を紹介いたします。

※「GDX(グリーンデジタルトランスフォーメーション)」は「GX」と「DX」を合わせたフォーバル独自の造語です。

竹内社長について教えていただけますか?

私が育ったのは兵庫県加東市です。野球が好きだったので報徳などの強豪校に行きたいとも思いましたが、地元を盛り上げたかったので県立社高校に進学し野球部に入りました。大学野球では当時全国優勝をしていた駒澤大学に進学しました。
野球部の先輩は卒業後に警察官になる人も多かったのですが、大学では経済を専攻したので先ずは金融と農業を学びたいと思いJA(農協)に就職しました。2年間本所金融課当座担当をした後、自分から申し出て燃料課に異動をしました。車も好きだったのでガソリンスタンドではあらゆる修理ができるようになりました。また移動後すぐにJA内のガス部門長になったことでガス資格をはじめ多くのエネルギー関係の資格を取得しました。
JAでは10年勤務した後、更にエネルギー関係を極めるために岩谷産業系列の会社に転職したことが、現在のエネルギー分野と農業分野に入るきっかけになりました。

取締役社長_写真

代表取締役社長
竹内正明様

どうして今の会社を創業したのでしょうか?

現在66歳なのですが52歳の頃に、エネルギーの分野で太陽光発電というものが世の中に出てきました。程なくして、私は太陽光発電に携わるようになり、研修制度を様々なところで受講し、業界内でもトップクラスの知識があると感じていました。
そして、前々から独立したいと思っていましたので、独立するのであれば、今まで極めてきたエネルギーの分野しかないと思い、太陽光発電と農業の分野で会社を創業しました。さらに当時、不動産経営も始めてみたいという気持ちがあったので、農地を活用して太陽光発電をするソーラーシェアリングを事業として開始しました。

竹内社長のビションを教えてください。

近年は日本でもSDGsやカーボンニュートラルの考え方も広がってきていますが、まだまだ広がっている途中にあります。
私はアメリカのラスベガスにも太陽光発電の現地法人を持っていたため、海外の環境意識の高さや取り組みについても理解していました。日本でもカーボンニュートラルの問題を解消していく価値観や取り組みがさらに広がってほしいと思っています。ソーラーシェアリングの事業を通じて、環境に優しい太陽光発電を日本全国に広げていきたい、と考えています。

マッキンエナジージャパン様_写真01

今回どうしてDXに取り組むことにしましたか?

先ほどお話ししたとおり、アメリカに進出して世界戦略などの大きなことを言っていたので、日本国内でも大きな案件を受注するようになっていました。日本国内でも大きなプロジェクトを受け持つようになり、受注規模は1000万円から次第に増え、創業2年目では5億円の案件を手がけるまでになりました。大きな案件のご依頼をいただけるのはとてもやりがいに感じていましたが、大きな案件が来ても、従業員が急に増えるわけではないので体力的にハードワークになったり、交渉中精神的にかなり厳しい状況に追い込まれたりしていました。
当時の会計士さんから「社長が少人数で大きな案件ばかり受注していて、一緒にやっている身として心配で、私自身の負担も増えてしまっています。」と言われました。こんな状況でしたので会計士さんから「私が個人的に信頼する人を紹介します。」ということで紹介されたのが、GDXアドバイザーの飯塚さんです。飯塚さんから経営課題を解決するための方法として、色々なデジタルツールや仕組みづくりを提案いただき、DXに取り組み始めました。

DXに取り組む前は、どんな課題を抱えていましたか?

取り組みを始めた当初、私が抱えていた最大の課題は、社員が長時間労働を強いられてしまっていることでした。大きな案件を社員少数でこなす結果、社員全体が長時間労働となってしまっていました。
私以外の社員はみんな30歳前後で、家族や子どもがいます。私の娘にも2人の子供がいて夫の帰りが遅かったり、土曜日に出勤したりすると娘や孫が寂しい思いをしているのを見ていましたので、働き方や労働環境の見直しを図ることに決めました。

マッキンエナジージャパン様_写真03

DXに向けて取り組んだ具体的な施策について教えていただけますか?

本当に様々な取り組みを実施してきましたが、大きくは2つあります。
1つ目は、労働環境の見える化を実施するための、「ハーモス勤怠(人事・労務の専門ノウハウが詰まった勤怠管理システム)」の導入です。
先ほどお話ししたとおり長時間労働が大きな課題になっていました。生産性を落とさずに労働時間を短くしたかったので、現状を正しく把握するためにそれまでアナログで管理していた勤怠をデジタルに変えました。

2つ目は、会計の見える化を実施するための「週次会計」の仕組みづくりです。
以前は、会計に必要な書類も散乱しているような状態で、年に2回会計の数字を確認するので精一杯でした。利益や売上を算出するために誰からどのような数字をもらう必要があるかも、整備ができていない状態でした。
数字は事業活動の最終結果であり、見つづけることにより、変化に敏感になり、自社の事業の変化に早く気づけるということを知り、毎日・毎週・毎月、リアルタイムに定点チェックできるように、徹底的に仕組みを見直しました。具体的には、例えば営業の当月受注チェックのシートや受注見込み管理表をExcelで作成をして、営業活動の細かな把握ができる独自ツールを作成しました。

DXに取り組む際に、難しかったのはどんなところですか?

難しかったところは、新しい取り組みが常にうまくいくわけではないことです。
例えば、週次決算の仕組みを作るために、営業活動の把握をしようとSalesforce(営業活動の管理ツール)を導入しました。Salesforce自体はかなり有用なツールだと感じましたが、社内で活用するには1年以上の時間を要することになりそうだったので、使用を断念しました。活動の見える化と顧客の見える化、営業活動の見える化を目指して実施しましたが、ツールがうまく社内に浸透しませんでした。
試してみないと自社の文化との相性はわからないので仕方ないことですよね。そこで止まらずに、自社に合う方法を模索できたことが、良い結果につながったと感じています。

取り組みの結果どうなりましたか?

1つ目のハーモス勤怠の導入による労働環境の見える化については、勤怠管理システムを導入することで、社員一人ひとりの労働状況を見える化することができました。
デジタルツールのいいところは、管理者が一目で数値を把握できるだけではなく、社員の中で「短い時間で生産性向上を目指す」という意識に変わるということです。残業するのは仕方がないという意識から、8時間の中で業務を終わらせるという意識に変わったおかげで、しっかりと利益を生み出しながら、社員が働きやすい環境を整備するという働き方が実現できるようになりました。

2つ目の週次決算の仕組みの導入については、独自のツールを作成しました。
ExcelファイルとOneDriveを使用して、毎日リアルタイムで更新できる仕組みを社員の協力してもらって実現しています。今では週次で利益や売上が明確に正しく把握できるようになり、元々は数値で確認できる機会が年2回だけだったのを、年52回に増やすことができました。
毎日数値を見ていると、どこに課題が発生しているのかが目に見えてわかるようになり、日々の経営者としての動き方が大きく変わりました。

それ以外にも、働く場所や時間がバラバラで把握しづらかった点についてはクラウドカレンダーを導入したり、就業ルールが古かった点についてはリモートワークの制度を導入したりするなど、本当に様々な課題に対してツールや制度を導入しました。

取り組みの結果、3期から続く債務超過が6期で解消されるなど、抜本的な経営状態の変化が実現できました。

マッキンエナジージャパン様_写真04

その後取り組みが進むにつれて、 DXへの意識は変化しましたか?

DXとカーボンニュートラルには密接な関係がありますよね。カーボンニュートラルを進めていくためには、デジタル化は必須だと考えてきたので、元々デジタル化自体には抵抗はありませんでした。でも、今回のDXの取り組みによって、デジタルの力を使った見える化の重要性や、知らないことを知ろうとしてみる、そしてチャレンジしてみることの重要性を改めて実感しています。

DXの取り組みを進めていく中で、GDXアドバイザーに最も助けられたのはどのような部分でしょうか?

飯塚さんに助けられたことは一言では表せられませんが、特に感謝を感じているのは当社に合ったDX戦略を会社の状態や状況に寄り添って、考えてくれるところです。
ここまでにお話しした、ハーモスや週次会計はもちろんですが、ホームページの作成についても飯塚さんが大枠の構想を作ってくれました。当社の状況に合わせて導入から運用面のルール作りまで全面的にサポートしてくれるので、あらゆる場面で助けられております。
ZoomやTeamsを使用したオンライン会議の導入や、社員のリモートワークの環境整備・制度導入なども、飯塚さんのアドバイスがあったからこそ取り組むことができました。それによって社員にも働きやすい環境を用意することができ、労働環境が改善できたので、本当に感謝しています。

今後の展望をお聞かせください。

カーボンニュートラルの実現に向けソーラーシェアリングコンサルタントとして確固たる地位を築いていくことを目指しています。
ビジョンでもお話ししたとおり日本ではまだまだカーボンニュートラルを実現していくための課題が多い状況です。ソーラーシェアリングの観点から、日本のカーボンニュートラルの実現に向けて、これからさらに貢献していきたいですね。

最後に、同じような業界業態の事業者へメッセージをいただけますか?

もしまだDXに取り組んでいない会社さんがいたら、どんどんチャレンジしていってほしいなと思っています。
自分がデジタルの知識がないから、理解できないからやめようではなくて、自分ができなくても、会社や社会全体のことを考えて取り組んでほしいです。私の場合も、デジタルに関する知識はほとんどありませんでしたが、取り組んで行く中で知識を増やし、だんだんと理解できるようになってきました。
DXやデジタルというものを、難しく考えずに、まずは飛び込んでほしいと思います。

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