私たちフォーバルは、「新しいあたりまえ」を創造し、社会価値を創出する企業を目指しています。また、100年ビジョンにおいては「当グループが提供する事業分野において、なくてはならない存在になること」を目指しています。100年後も私たちが「なくてはならない存在」であり続けるために、事業活動を通じて社会課題を解決し、ステークホルダーの皆様とともに持続可能な未来の実現を目指します。
ESGレポート2024
大企業では持続的な発展を実現するために、気候変動問題への対応、人的資本経営の推進、および適切な管理体制の構築など「ESG経営」が着実に進展しています。しかし、現状多くの中小・小規模企業では、ESGへの取り組みや配慮がまだ十分に進んでいないのが実態です。
フォーバルグループは、中小・小規模企業の経営者に寄り添う「次世代経営コンサルタント」として、ESG経営を可視化伴走型で支援しているだけではなく、自社でも率先してさまざまな取り組みも行っています。
この度、発表する「ESGレポート2024」では、当グループが行っている環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)における取り組みとその成果を網羅的に報告しています。
●環境(E)
2030年カーボンニュートラルを実現する目標に向けて、新築社屋のZEB(ネット・ゼロ・エネルギービル)化、EV車(電気
自動車)の導入、再生可能エネルギー由来の電力の使用といった当グループの温室効果ガス(GHG)排出量削減の取り組み
●社会(S)
人的資本経営を重視し、「ISO 30414」認証の取得など、社員一人ひとりが安心して働ける職場環境と制度づくりの概要
●ガバナンス(G)
ステークホルダーへの透明性を高めた情報開示の強化
本レポートを通じて、ステークホルダーの皆さまに当グループの活動を深くご理解いただき、皆さまとの建設的な対話を図りながらESG経営の推進や情報開示の質の向上を目指し、「新しいあたりまえ」で新しい世界を創造していきます。
『ESGレポート2024』概要
● 企業情報:社是、企業理念、沿革
●トップメッセージ:会長メッセージ、社長メッセージ、
2023年度業績と売上高/営業利益の変遷
●フォーバルグループにおける4つのマテリアリティ(重要課題):
「GDX化」、「地方創生」、「イノベーション」、
「人的資本/ダイバーシティ&インクルージョン」
●次世代経営戦略:「アイコン」、「F-Japan構想」、「きづなPARK」
●環境:コミットメント、気候変動に関するガバナンスとリスク管理、
戦略、指標と目標、環境に配慮した取り組み
●社会:人権、人材戦略、人材育成、社会貢献・慈善活動
●ガバナンス:コーポレートガバナンス、コンプライアンス、
リスクマネジメント、情報セキュリティポリシー・
プライバシーポリシー、株主・投資家への情報開示
●アドバイザリーボード
- 過去のESGレポート ・ESGレポート2023
人的資本経営への取り組み
当社は、社員が持つ知識や能力を「資本」と捉え投資の対象とする「人的資本」の考え方に基づいた経営を行うことで、持続的な企業価値の向上に取り組むとともに、中小・小規模企業のリーディングカンパニーとしてお客様の人的資本経営の支援を目指します。
近年、人的資本経営や人的資本の開示の重要性が高まりを見せるなか、企業の中長期的な価値向上のための取り組みの一つとして、人的資本の情報開示に関する国際的ガイドライン「ISO 30414」※に基づいた経営や情報開示が注目されています。
この流れを受け、当社は、まず自社が率先して人的資本について学び、理解を深めることから始めました。その第一歩として、2023年2月にフォーバルグループに所属する5名が「ISO 30414リードコンサルタント/アセッサー」認証を取得しました。また同年4月には、日本国内初のISO 30414コンサルティングファームである株式会社HCプロデュースとパートナー企業として提携し、グループ全体で人的資本への理解・取り組みの促進に努めました。
そして2023年12月1日付で、国内7社目となるISO 30414の認証を取得し、あわせて当社の人的資本に関する取り組みをまとめた「Human Capital Report 2023」を発行しました。
人的資本経営の実践は投資家向けのPRという側面もありますが、本質としては従業員の強みを最大限に引き出すことによる価値創造や、非財務の企業価値を持った「いい会社」を社内外に発信していくことでの機会創造という面が重要であり、中小企業の企業価値向上に向けて取り組むべき重要な課題です。また人的資本経営は、企業だけではなく行政機関や自治体においても重要であり、 ISO 30414の有効活用が期待されています。
当社は、中小・小規模企業や地方自治体へのGDX(グリーン及びデジタルトランスフォーメーション)化の促進、きづなPARKの運用、健康経営、教育などの要素をつなげながら、人的資本経営に関する「新しいあたりまえ」となるサービスの創造を目指します。そして、人的資本経営のプロとしても「中小・小規模企業になくてはならない存在」になるべく、課題解決の実現に貢献してまいります。
『Human Capital Report 2023』概要
●トップメッセージ
●概要:会社概要、「社是」、「新しいあたりまえ」・「人権ポリシー」
●事業戦略:5×3の「次世代経営コンサルティング」、マテリアリティ
●人材戦略:人材の育成に関する方針、フォーバルグループが目指す人材像、
フォーバルの労働力、ダイバーシティ・女性活躍推進
●人材育成:フォーバルパーソンとしての基盤づくり、事業人材育成、
新しい働き方
●制度・環境:福利厚生、社員支援制度
●ISO 30414データ
- 「ISO 30414リードコンサルタント/アセッサー」認証取得者(※2023年2月時点)
※ISO 30414
国際標準化機構(International Organization for Standardization)のマネジメントシステム規格の1つで、組織が自社の従業員に関する人的資本の情報について、定量化し、分析し、開示するための国際的な指標として設けられたガイドライン。2021年6月に施行された改訂コーポレートガバナンス・コードにて新規原則として追加され、2022年8月には政府より「人的資本可視化指針」が公開され、注目が集まっている。また、ESGの観点から投資先を選定するESG投資の指標として投資家にとっても重要な指標の1つとなっている。
アドバイザリーボードについて
当社は、2023 年12 月、全国の中小・小規模企業の経営を伴走型で支援する「次世代経営コンサルタント」としてESG 経営を加速させるべく、コーポレートガバナンスや人的資本経営、ESG などに関するさまざまな政府委員会およびプロジェクトの座長を務める伊藤邦雄氏とアドバイザリー契約を締結しました。伊藤氏よりGX やDX、人的資本をはじめとするESG 経営へのアドバイスをいただき、社会課題の解決および企業価値の向上に向けた各種取り組みのさらなる発展を目指します。
また、ESGレポートをさらに進化させる「統合報告書」の作成に向けてもご支援いただき、人的資本など、あらゆる角度からのサポート体制を構築し、経営戦略を推進していきます。
伊藤邦雄氏プロフィール
1975年一橋大学商学部卒。同大学商学部教授、同大学院商学研究科長・商学部長、
一橋大学副学長を歴任。現一橋大学CFO教育研究センター長。
・役職
日本IR学会会長、日本会計研究学会会長などを歴任。
経済産業省プロジェクト「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」では座長を務め、2014年に公表した報告書「伊藤レポート」は海外でも大きな反響を呼び、その後の日本のコーポレートガバナンス改革を牽引した。
東京証券取引所・企業価値向上表彰審査委員会座長、経済産業省・東京証券取引所「DX銘柄」評価委員長、日本取締役協会「ガバナンス・オブ・ザ・イヤー」選考委員会委員、経済産業省・SDGs経営/ESG投資研究会座長、持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会座長、人的資本経営の実現に向けた検討会座長、TCFDコンソーシアム会長、人的資本経営コンソーシアム会長 など
・社外取締役
三菱商事、東京海上ホールディングス、住友化学、セブン&アイホールディングスの社外取締役を歴任。現在、東レ、小林製薬の社外取締役を務める。(2024年7月現在)
フォーバルが支援するESG経営について
自社のESG経営に取組むだけではなく、お客さまである中小・小規模企業が直面する課題解決や成長に向けて、専門的な知識と経験を持つコンサルタントが継続的にESG経営を「可視化伴走型」で支援します。短期的なアドバイスに留まらず、長期にわたって共に歩みながら、計画の策定から実行、結果の評価、さらなる改善までを一貫してサポートします。経営上で抱えている課題や悩みをまずはご相談ください。